現場発のISO9001コンサル実況【第4回 文書管理・品質目標】

当ブログでは、私、渡邉和彦が担当させていただいているお客様の「実際の仕組み構築」に合わせ、臨場感のある“コンサルティング実況”“仕組み構築情報”を公開しています。

今回は、規格項番で言う所の「5.4項」まで進みましたので、実況報告を致します。
中でも「文書管理」「品質目標」の2つについてお客様と有効な協議ができましたのでピックアップしました。

まず「文書管理」ですが、”文書管理は付加価値を生まない無駄な仕事”という意識を持って頂きたいとお話しました。
「文書管理」を完璧に行っても顧客は褒めてくれないし、お金もくれません。”目的を果たすために如何に手を抜くか”が大事です。
目的は、ただ一つ「見るべきルール(文書)がすぐに見られる」ことです。
そのために、結果として承認者を決めたり、改訂管理をしたり、配布管理をすることが多いのです。お客様にはこの点に賛同頂き、会社に必要な最低限の且つ具体的な文書管理のルールを作成できました。

続いて「品質目標」ですが、既にこのお客様は、毎年期初に会社の活動方針とそれをどの部門が責任を持って行うかの計画を作成していました。
もう何も新たにやることは無いと判断しました。
会社の活動について、コンサルタントが良し悪しの判断をするなど無用です。
ただし、計画したことが本当に担当する社員の方へ伝わっているかどうかの確認(形骸化防止)と一部形骸化しそうな表現に対し、修正のご提案をしました。
非常に良い形で「品質目標」が決定したと思います。

次回は一週間後に規格項番の6章の報告です。「力量、教育訓練」を取上げる予定です。

現場発のISO9001コンサル実況【第3回 プロセスの明確化】

当ブログでは、私、渡邉和彦が担当させていただいているお客様の「実際の仕組み構築」に合わせ、臨場感のある“コンサルティング実況”“仕組み構築情報”を公開しています。

前回の「品質マニュアル(原案)」の提示に続き、いよいよ、しくみの構築作業を開始しました。
最初に、お客様の仕事に必要なプロセス(今回のお客様は「業務の流れ」という言葉に置き換えています。)を明確にする作業を行ないました。

お客様が行っている仕事、製品群、組織の状況などを検討し、9個の「業務の流れ」に決定いたしました。この9個が、品質マネジメントシステムを構成する主要な要素となります。
お客様との協議の中で、これらの業務の流れは、「フロー図」を活用し、仕事のやり方の流れと責任者が一元的に見えるような形での提案をしました。

文章で記載することも、表現方法の一つですが、
「仕事をする現場の社員の方に、視覚的に見える」ようにすることが重要と思います。

「ルール(文書)は使って”なんぼ”」です。決して、きれいにファイリングし、ファイル棚に整列させることが目的ではありません。
このような「フロー図」は、パスケースなどに入れて、作業現場へ掲示して使用していただくつもりです。

当日、引き続き進めた「文書管理のルール作り」にも関係してきますが、これは、次回のブログで、改めてご報告いたします。

現場発のISO9001コンサル実況【第2回 マニュアル原案提示】

当ブログでは、私、渡邉和彦が担当させていただいているお客様の「実際の仕組み構築」に合わせ、臨場感のある“コンサルティング実況”“仕組み構築情報”を公開しています。

12月26日にお客様に対する「品質マニュアルの原案」の提示をさせて頂きました。
これは、弊社のコンサルティングの中で最も重要視している一つです。
お客様からは「自分たちの実状に則している内容だ。」との評価を頂きました。
今後のしくみ作りの過程で、更に”お客様の色”を出していきたいと考えています。

その中でお客様から「現場の社員が使用している言葉をもっと使いたい。」とのご要望が出されました。
“言葉の置き換え”にも配慮はしていましたが、更にお客様とよく相談させて頂き、改良していきたいと思います。
規格要求事項の言葉は汎用性を重視しているため、どうしても自社の言葉とのギャップが生じてしまい、ともすると”現場の方の拒絶反応”につながりかねません。”納得のいく表現”にしたいと思います。

現時点での主な言葉の置き換え例
 ・「プロセス」⇒「仕事の流れ」(「購買プロセス」⇒「購買の仕事の流れ」)
 ・「妥当性確認」⇒「最終確認」(「設計・開発の妥当性確認」⇒「設計の仕事の最終確認」)

次回から原案を基にしたしくみ作りが始まります。
生々しいドキュメント報告をおたのしみに。

現場初のISO9001コンサル実況【第1回 管理者教育】

当ブログでは、私、渡邉和彦が担当させていただいているお客様の「実際の仕組み構築」に合わせ、臨場感のある“コンサルティング実況”“仕組み構築情報”を公開させていただきます。

今回、ご支援をさせていただくお客様は、金属部品加工、FA機器設計製作をされている、社員数約30名ほどのお客様です。
2008年11月より、弊社「QMS構築表」に沿ったスケジュールにて、コンサルティングを開始しました。

11月に現状調査が完了し、12月15日に管理者教育を行いました。
社長様の強力なリーダーシップが感じられ、会社一体となったしくみ作りができそうです。
(私の責任も重大です。)

ISOは会社経営(改善)の道具です。
管理者教育では、特に次の点を重要視してお話させていただきました。
 1.ISOを見るのではなく、まず、皆さんの会社の実状を大切にしましょう。
 2.その中で、抱えている問題の解決につながるしくみを盛込んでいきましょう。
お客様からも、幾つかの問題点に対する改善の必要性の声が出ました。
この声を生かしたしくみを構築していきたいと思います。

次回は、この声を盛込み、私が作成した「原案」を基に、しくみ作りのための作業が始まります。