現場発のISO9001コンサル実況【第6回 設計・開発】

当ブログでは、私、渡邉和彦が担当させていただいているお客様の「実際の仕組み構築」に合わせ、臨場感のある“コンサルティング実況”“仕組み構築情報”を公開しています。

このお客様の進捗も7章まで進みました。
今回は7.2項、7.3項のうち、7.3項の「設計・開発」を実況します。

このお客様の場合は、FA機器関係の設計業務を行っています。
“渡辺さん。この設計・開発の要求事項は意味が良くわからない。”
これが、お客様からの第一声でした。
お客様の実情を踏まえ、次のように説明しました。

設計・開発でやるべきことは物作りと一緒です。

計画 : これから何を作るかの計画(生産計画など)を立てるでしょう。
     それと一緒で、これから行う設計業務の計画(担当、期限など)を
     決めるのです。

インプット : 顧客からの受注情報を把握するでしょう。
        設計も、顧客からの基本仕様に従って実施するはずです。
        それをハッキリさせるのです。

アウトプット : 物作りは「何を何個作るのかが当然決まっていますよね」
         設計も同じで、何を(例えば、回路図、制御図、加工図、試作サンプル…)
         作るのかをハッキリさせるのです。

レビュー : 設計を行っている中でいろいろな形と場面で、「見直し」をするでしょう。
       それです。狭い解釈をしないで欲しいのは、見直しは必ずしも、何人かが
       集まって大々的に行うものではありません。
       例えば、設計者がCAD製図をしながら、その日の設計した箇所を自分で
       振り返ったりするでしょう。

検証 : 2つ前のアウトプットが完成した時の話しです。
     予定通り(インプット(顧客空の基本仕様))に”事”が進んで、予定通りのものが
     できたかを確認するのです。図面承認などをやっているでしょう。

妥当性確認 : この後、製品を作るんですよね。作ってみて、
         「やっぱり、あそこの設計が良くなかったから特性が出ない」とか、
         「こんな設計では、 製造が作りづらくてダメだ」とか、
         「こんな高い部品を使ったら予定原価に収まらない」など、
        製品を作ってみてわかることが多々あります。その確認のことです。

こうやって、説明させていただくと、実は100%既に行っていることでした。
お客様の心配は払拭されました。
ただし、細かな協議の中で、今まで徹底できていなかった
「試作段階での設計者の立会いと設計の視点でのチェックシートの活用」
を新たなルールとして盛り込みました。

このように、設計・開発のみならず、ISOが求めていること(特に7章)は、
既にやっていることのはずです。

  ・既にやっていることを整理し、再認識する。
  ・徹底できていなかったことを徹底する。
  ・今までの問題をこの機会に払拭する。

こういう考え方が、ISO9001では重要です。
次は「購買」の予定です。