サンアイパック株式会社様

ホームページ:http://www.sanaipack.co.jp/

 サンアイパック株式会社様は、主に食品のパッケージを製造している会社です。
 今年創業60期を迎えるという、歴史のある会社です。本社は千葉県市川市で、全国各地に拠点があります。

 本日は、2018年11月にISO9001の認証を取得された仙台工場を訪問いたしました。創業当時の個人商店時代から共に歩んできた山崎製パン様が、仙台に拠点を作るのと同時に設立された工場です。

 

 インタビューに答えてくださったのは、仙台工場の工場長で専務取締役である山口浩様です。
 初めてお会いするので緊張して挨拶すると、開口一番、「いや~、ISO取得して、本当に良かったですよ!」とにこやかに声をかけてくださいました。

●ISO9001に取り組むことになったきっかけを教えてください。
○山口専務
 理由は2つあります。
 同業者からISOについての話をいろいろ聞いていました。以前は書類や記録をたくさん作らなくちゃならなくて大変だという話が多かったのですが、最近では社員の士気が上がって良かったということを耳にすることが多くなったのです。それで取り組んでみてもよいかなと思いました。
 もう一つは、当社は主に食品のパッケージを生産していますが、それ以外に工業系のパッケージの生産も多いのです。そちらの取引先から、強制ではないのですがやんわりとした取得要求がありました。

●初めてのISO9001、取り組んでみてのご苦労など、よろしければお聞かせください。
○山口専務
 余計なことは一切省いた仕組みにしたのでそんなに苦労はありませんでしたが…、そうですね、現場の人たちの理解を深めることに今も工夫を重ねていることでしょうか。ルールを決めても考え方を行き渡らせないとなかなかその通りにしないというのはあります。
 それと、審査の場で、ISO独特だと思うのですが審査員からあまり具体的ではない大きな事柄について質問されたときは、どう答えればよいか悩むことがありました。

●「ISOを取得して良かった!」と仰っていただきましたが、どんなことが良かったですか。
○山口専務
 今までは、目標を掲げても何か漠然としていてなんとなくそれに向かっていたのが、今は、やるべきことや責任の所在などを明確にし、意識づけをすることができています。社員の士気が大いに上がりました。
 力量についても、以前は後輩にノウハウを伝えるのが難しかったのですが、渡辺さんから「自分がラクしたいからあの人にこれをやってもらいたいな。」という気持ちで考えてみたらと指導されました。技術の継承がだんだんとやりやすくなったと思います。スキルマップで自分の力量がどのあたりか、目で見てわかるようにしたのもよかったです。

 そうしたルールを明確にしたのできちんとそれを守るようになり、品質の向上につながりました。ミスが格段に少なくなりましたね。生産量は変わらないのに利益は伸びている、すごいことだと思いませんか?

●すごいと思います!それを聞いてとてもうれしいです!
 コンサルティングの担当は、渡辺でした。印象はいかがでしたか。
○山口専務
 渡辺さんからは、「たまに来るISO担当者だと思ってください。」と言われました。ぐっと親近感がわきましたね。メールや電話でも、遠慮なく相談できます。
 それと、「ISO9001に振り回されない仕組みにしましょう。」とも言ってくれ、必要なことだけにして余計なことをしない仕組みにしたのです。とてもやりやすく、後はやるだけ!です。

●最後になりますが、これから認証取得を目指す会社に、何かアドバイスなどいただけませんでしょうか。
○山口専務
 そうですねぇ…やってください!(笑)
 ISOの取得は社外へのアピールとして重要という考えもありますが、それよりも社内の士気が上がることが大きいです。社員の士気が上がればそれに伴って生産性もUP!イコール利益のUP!まわりまわって社員の受け取る給料もUPにつながるんです。ぜひ、やってください!

 

【編集後記】
 山口専務には、ざっくばらんにいろいろなお話をお聞かせいただきました。
 「審査時の指摘は、せっかくもらったのだからそれを改善に役立てるようにします。でも時には、それは当社のやり方とは合わないからやらないと決めて、それを審査機関に伝えることも大事なんです。」、そんなお話も伺いました。なんでもどん欲に吸収しつつ、しなやかに対応されています。
 サーベイランスを受審される時期が決まったばかりとのことでしたが、それに向けて内部監査やマネジメントレビューなどの計画も、しっかりと考えておられました。
 なんといっても、「ISOを取得して本当に良かった!」とのお言葉をいただけたのが心から嬉しく、こちらこそ、本当にありがとうございました。

筆者:鈴木 忍 2019年6月