特殊精機株式会社様

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 特殊精機株式会社様は、福地真県喜多方市の田園地帯に位置しています。全社員数115名、訪問した本社・岩月工場に78名が勤務し、残り37名が那須工場・那須事業所に勤務されています。
 通信用大型基板、携帯電話機基盤、車載用電子基板等の実装及び組立・加工を試作から大量生産まで行っており、また、デジタルカメラ交換レンズ、携帯電話機、環境関連機器の組み立ても行っている企業です。半製品組立と完成品組立に特化している企業と申し上げてよいと思います。
 2006年6月に本社・岩月工場がISO14001認証を取得され、2009年に那須工場にも認証拡大をしました。コンサルティング担当は、常磐でした。

敷地内にはごみ一つありません。とても気持ちがいいです。
工場で働く現場の方の手によって、庭木もきれいに刈り込まれています。

 環境管理責任者である総務部部長 立川光文様と、事務局を担当されている総務部庶務グループ 渡部司様に、面談をいただきました。
 お二人は、実は、最初の取組み当時はほとんどISO活動に関わってはいません。認証を取得してから3年後くらいに当時の担当者が退職したため、急遽担当になられたのです。今年2度目の更新審査を受けられましたが、担当されてからの活動のご様子を伺いました。

●ISO14001を取得されて6年になりますか。継続する上でのご苦労などございましたらお聞かせください。
○立川部長
 今年の4月に2回目の更新をしました。
 環境の活動もずっとやっていますと、目的・目標もある程度やりつくした感があり、いろいろと工夫を凝らしてやっています。紙・ごみ・電気などの使用量を減らすという取り組みには限界がありますから、方向転換をして、生産活動や業務のほうに少しずつ目線を変えてきているところです。
○渡部様
 数量管理を目標にしてきましたが、それには限界があります。現在は、件数の管理ということでやっています。改善項目が何件あるのか、その達成度と中身を管理するのです。たとえば、目標を達成するための施策がありますが、その施策項目を管理して環境に与える貢献度を数値化しようとしています。
 使用量にとらわれないやり方ですが、様々な施策に目が届くことで、実際、社員の環境への意識が向上するのではと思っています。
○立川部長
 だからといって、決して手を抜いているわけではないんですよ(笑)。様々なデータ取りはちゃんとしていますし。ただ、目標値も、中長期の計画を立てると、どうしえtも右肩上がりのものを継続するというのは難しいですね。

●廃棄物の委託先については、どのように管理されていますか。
○渡部様
 マニュアルにも入っているんですが、業者さんを年1回訪問して視察し、契約に問題ないかどうか確認をしています。可能であれば、中間・最終施設まで行きたいのですが、数が非常に多いため実施できません。収集運搬までは何とかやっていますが。

●そうですか。お二人とも、産廃業者の監査を行うわけですね。‥逆に、お取引先様から監査を受けるということもあるのですか。
○立川部長
 今現在は取引先からの監査というのはないですが、やはりそれが、ISO14001取得のきっかけになりました。お客様が環境活動をしている中で、取引を継続し共に環境活動をしていくことが、段階的に必要になりました。それならばISO14001を取得してしまおうということになりました。

●やはり、取得の要請はあったようですね。ISO9001についてはいかがですか。
○立川部長
 取得の有無について聞かれることはありました。当社もISO9001の文書準備もして取得を目指した時期がありました。しかしその企業が海外からの部材調達へシフトしてしまい、今は様子を見ようということで一時活動を休止しています。

玄関には、認証登録証が誇らしげに掲げられています。

●ところでお二人とも、ISO14001の取組み当時はあまり関わっていなかったと聞いています。前任者が辞められて、その後に担当になられ た、そのあたりのご苦労をぜひお聞かせください。
○立川部長
 今年の4月に2回目の更新と言いましたが、1度目の更新審査の少し前に前任者が退職したので、急遽、管理責任者になることになりました。実際、引継ぎなどほとんどない状態で、渡部君にも苦労をかけてしまいました。
○渡部様
 これを見ればわかると書類を渡されました。マニュアルなどすべて読んで、関連する法令など調べ、自分なりのその後の更新審査に対応しました。若干の不適合はありましたが、おかげで何とかすることができました。

●本当に努力をされたと思います。審査を受けられて、感想はいかがでしたか。
○渡部様
 厳しいことをいわれることもありますが、かえって勉強をするので、いいと思っています。ただ、何を言われているのか、理解するのは本当に難しい面がありますね。審査員によって言葉の解釈が異なることもありますし、言うことが違ったりもします。コンサルの常磐さんには、こんな時にはどうしたらと電話でずいぶん質問したものです。嫌がらず親身になって教えてくれたことに感謝しています。
 常磐さんには、那須工場をISOの対象として含めるときもコンサルをしていただきました。あの時は、認証拡大と合わせてシステムのスリム化もしてもらいました。やりやすいように改善してもらったので、自分でも勉強して使いさすくするように工夫しています。

工場入り口正面に、大きく貼り出されていました。

●今年のお仕事の状況について、お差し支えない範囲で教えてくださいますか。
○立川部長
 円高の影響もあり、なかなか厳しい状況が続いています。‥そうですね、これからはやはりスマートフォンなどに期待ができそうです。那須の工場では、震災需要のある線量計も作っています。

●そうなんですか。では、だいぶお忙しいのではないですか。
○立川部長
 一時忙しかったのですが、今ではだいぶ落ち着いてきました。
 もともと、オーディオ関連の完成品を作っていたのですが、量産が亡くなってしまいまして、台数は少ないですがそうした完成品をこちらで作っています。また、無線機の製造も、量は少ないのですが南十年も続いています。今は、基板の実装に力を入れています。スタートから完成までというのが売りで頑張っています。

●最後に、ISO14001の活動の中で何か気づいたことなどありますか。
○渡部様
 PCBというのが、著しい環境側面でずうっとあったのですが(PCBは現在製造も使用も禁止され、自治体による計画的な処理までの長期にわたる保管が義務付けられています。)、今年の4月に福島県の計画に従ってようやく廃棄できました。今まではずば抜けた著しい環境側面だったのですが、やっとそれがなくなったので7月から新しい期が始まるにあたり、環境側面の見直しをしているところです。‥本当に長かったです。
 著しい環境側面で、他には廃プラと鉄くずなどがありますが、それよりも環境負荷が大きいのは溶剤などの化学物質ですね。有機溶剤などで有害なものは、メーカーさんと交渉して使わないようにしています。

●やはり、御社の方からそういうものを使わないように指導をしているのですね。
○渡部様
 はい、おかげさまで、ISO活動の中でそうした気づきが増えました。

●常磐のコンサルティングはいかがだったでしょうか。
○渡部様
 退職した前任者にはやはり聞けませんのんで、そういう時には常磐さんを頼りにしてしまいました。
○立川部長
 悩んでないでさっさと電話して聞けと言っています(笑)。
○渡部様
 なんでもズバッと答えてもらいました(笑)。ひじょうに良かったです。

終始和やかに会話が弾みました。
お二人の笑顔が素敵でした。

【編集後記】

 工場の庭木がきれいに刈り込まれています。工場で働く現場の方が維持管理されているそうです。工場を訪問する人にごみ一つないきれいな工場だなと思ってもらうよう整理整頓と清掃にも力を入れているそうです。環境にやさしい企業であり続けるためにも、近隣の環境維持にも気を配っているのです。
 喜多方の美味しい水ときれいな空気を汚さないという働く人々の気持ちが伝わってきました。地元の方が多く雇用されていますので、環境への取り組みに力を入れているのがよくわかりました。ぜひ、原発から遠く離れたメリットを活かして、福島県再生のため頑張ってほしいと願っています。
 後半のインタビューでは、放射線量計などの話題で盛り上がりました。放射線の影響を受けなかった特殊精機様が、その線量計を組み立てているのも不思議ではないでしょうか。

2017年7月