株式会社日新土建様

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 福島市南沢又に本社を構える株式会社日新土建 様を訪問しました。
 平成24年9月7日に、旧社名株式会社日新土建工業所から株式会社日新土建へ変更したそうです。創業は、1947年、資本金5000万円、従業員48名の、土木工事主体の企業です。昨今は、公共事業としての除染作業も手掛けており、人材募集も行っているそうです。
 2011年7月からISO14001の取組を始め、2012年年2月に取得されました。担当コンサルタントは、内藤でした。

玄関を入ると塵一つ落ちておらず、
整理整頓が行き届いている会社だなとの感想を持ちました。

 今回のISO14001認証取得の際、事務局となりご苦労された総務部の皆様にお話を伺いました。取締役総務部長の高城薫様、総務課課長の鴫原朱美様、係長の小林隆様、そして桃井里美様、4名の皆様です。

●ISO14001認証を取得された経緯を教えてください。
○高城様
 弊社代表取締役である桃井三夫のトップダウンです。当社事業が地球環境に与える影響を少なくすることも大切ですし、公共事業入札の際にプラスにも作用するという判断だったと思います。
 ISO9001認証取得の際は、コンサルタントに依頼せず独力で構築し、2001年に認証取得しました。そのような経験があることで、今回は、コンサルタントを活用するので短期間での取得を命じられました。

●2012年2月に認証取得をされましたが、正味4ヶ月の準備期間で取得されたわけです。なぜ短期間で取得できたのでしょうか?
○高城様
 先ほどお話ししたように、以前からISOに馴染んでいたということもあります。また、社内では裏紙を使用したりエアコンの温度調節をして電気を節約するといった当たり前の習慣がありました。環境マネジメントシステムを文書化せず実践していたということでしょうか。また、ISO14001取得のための残業をなるべくしないように頑張りました。残業しないことは節電にもつながりますので。

●東北環境技術のコンサルタントについての感想は、何かおありでしょうか?
○全員
 今まで一度もISOのコンサルを受けたことがないので、コンサルタントの良し悪しの判断などできません(笑)。
○小林様
 初めて内藤さんにお会いした時に、『現実に合った仕組みを作ることが大事です。』と話されました。それで気が楽になりました。新しい仕組みを作るのではなく、当社がすでに取り組んでいた仕組みを改善すればよいのだと理解したからです。
○鴫原様
 コンサルの進め方は、内藤さんが準備した資料をプロジェクターに投影し説明していくというものでした。環境ISOの取組みに当たって社内で現実に行っていることを見直し、環境に負担をかけないシステム作りが重要だと指摘してくださったのが印象に残っています。コピーの裏紙を使用していることも環境にやさしい活動なのだと理解できました。5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)についても言及があり、資材倉庫の整備を実践した結果、仕事の効率化につながり、在庫確認がしやすくなりました。資材などを捜す手間が省かれたと思います。

●ISO14001認証を取得した結果、会社にとって、利益になりましたか?具体的にお教えください。
○高城様
 省エネエアコンの導入も、電気使用量の節減に役立ちました。同時に、冬場の灯油使用量の削減にもつながりました。経費の節減効果は、大きいと感じています。
 現場作業者については、以前から、現場周囲の清掃やゴミの持ち帰りなど実践していました。現場では、環境への配慮について以前から徹底していますので、社内規律の確認という意味合いはありました。
○桃井様
 会社で普段行なっていること、つまり清掃活動、裏紙使用、エアコン温度管理、こまめな消灯が、自然環境に良い影響を与えることを全員が理解したことではないでしょうか。全社員が継続することこそ重要だと理解しています。

●新入社員研修の際、ISO14001について説明されるのでしょうか?
○高城様
 新人研修マニュアルを作成しております。ゴミの分別やコピーの両面使用について、なぜ必要なのか教えています。環境への配慮は、巡り巡って我々人間を大切にすることだとも教えています。

●ISOに馴染んでいたことが、短期間の認証取得にプラスに作用したことを先ほどお聞きしました。次に、OHSAS18001(安全衛生マネジメントシステム)を取得される予定はあるのでしょうか?
○鴫原様
 11月に、ISO9001と14001の複合での更新審査があります。現在は、手一杯というところでしょうか。審査について、内藤さんのお知恵をお借りするかもしれません。その際はサービスということで、よろしくお願いいたします(笑)。

●ところで、なぜ、東北環境技術とコンサル契約をされたのでしょうか?
○高城様
 経緯はよく把握しておりません。ただ、代表取締役の桃井が、取組に当たり社員の負担にならない身の丈に合った仕組みができるのかどうか、東北環境技術の営業部長の河西さんに相談をしていたようです。河西さんのアドバイスが発注に結び付いたのかもしれませんね。

代表取締役社長 桃井三夫様と
ISO9001,ISO14001の認証登録証を
撮影させていただきました。

【編集後記】
 ISO14001認証取得する以前から、社内で環境対策を実施されていたということが、お話を伺いわかりました。普段活動していたことをシステム化してマネジメントレビューを行えばよいのですから、総務課の皆様にとってさほど難しくはなかったかもしれません。
 それは、日頃の清掃活動、節電、紙パルプ資源への配慮、省エネ推進といった企業風土があればこそ可能だったと思います。法の順守、汚染の予防、リスクマネジメントは至極当然という意識の高さも感じました。
 鴫原課長からは、行政主催の除染講習会に参加されたお話なども伺いました。原発事故の影響で苦しんでいる福島県の住民のため、少しでも早く除染を行い、住民の不安解消に役立ちたいというのが、株式会社日新土建全社員様の偽らざるお気持ちのようです。
  その除染作業も、最近は、高圧洗浄機をなるべく使用せず、人間の手による拭き作業へ変換しているとのお話も伺いました。確かに、多量の水を使用すれば、放 射能の汚染水が流出するわけですから、新たな環境汚染問題になってしまいます。環境に配慮した除染作業へ日々変化していくなどのお話を伺い、こちらも本当 に勉強させていただきました。
 除染という、人が嫌がる仕事を率先して行うことは、巡り巡って株式会社日新土建様が、顧客や県民から尊敬をかち得る行いでもあります。将来の事業に大きなプラスになると思います。情けは人の為ならずということわざ通りだと確信しています。
 以上、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。

インタビュアー:有限会社インターナショナル・コミュニケーションズ代表 菅野孝雄
2012年10月