産電工業株式会社様

ホームページ:http://sandenkogyo.co.jp/

 仙台市泉区八乙女中央に位置する、産電工業様を訪問いたしました。仙台駅から地下鉄を利用して八乙女駅を下車すると、目の前が本社です。降りて3分もかからず玄関に到着しました。
  産電工業様は、資本金1億円で、電気設備工事業、電気通信工事業、とび・土工工事業、機械器具設置業、水道施設工事業、管工事業などの国土交通大臣許可業 種に指定されている企業です。現在は、総合電機設備設計施工、環境プラント機器総合設備設計施工、配電盤電子計装機器設計製作、コンピューター制御システ ム設計製作も手掛けており、東北屈指のエンジニアリング企業という評判です。
 さて震災直後は、火力発電所の電気工事や県内沿岸部の被災されたほ とんどの自治体様の水道復旧工事に携わりました。最近は、独自の製品も開発しています。時代の先駆けとなるであろう商品販売も手掛けていらっしゃいます。 それらの商品については、後段にて紹介させていただきます。

本社ビルを見上げると、復興に力を入れているのがよくわかります。
『復興へ頑張ろう みやぎ』と書かれた垂れ幕が掲げられています。

 本日は、取締役総務部長の竹澤晋也様、管理本部業務部課長代理の庄司正芳様からお話を伺いました。

●ISO9001/14001統合マネジメントシステムの認証を、約8ヶ月のコンサル期間後、2012年12月に、取得されました。コンサルを担当した渡辺から、参加された社員様の目の色が違っていた(笑)とお聞きしましたが、なぜ熱心だったのでしょうか?
○竹澤様
 復興工事に伴う大型工事を受注する際、ISO認証取得は必要だと、全員が認識していたからではないでしょうか。会社経営にプラスになるマネジメントを取得しようという意気込みがありました。品質にも環境にも力を注いでいる企業であることを、広く知ってほしかったからだと思います。
○庄司様
 以前取得したQMSが、不必要に重たい仕組みであったため、運用面で全部門から苦情が寄せられていました。以前は、ISO9001の要求事項に合わせる形で書類を整備していました。今回は、再度当社独自の仕組みにISO9001を利用して運用しやすいものを構築できたと考えています。

●認証取得後、社内の雰囲気や体制に、変化はありましたでしょうか?
○竹澤様
 12月に取得したばかりですので、変わったなという感想は、まだ持てないですね。文書の記録を残すという習慣が徹底してきたかなというのが今の印象です。あと1年後に来ていただいてから、変化や改善点についてはお答えしたほうが良いと思います(笑)。

 

2012年12月に、ISO9001/14001認証を取得されました。

●渡辺コンサルについての印象は、いかがですか?
○庄司様
 なぜ以前のQMSが重い仕組みであったか分析していただきました。当社にとって使いやすいQMSとは何かと、真剣に取り組んでいただいたと思います。コンサル中、各人から意見が多く白熱することもありましたが、冷静に対応していただきました。積極的な意見が出るほど使いやすい仕組みができると教わりました。我々の作業に合わせてマネジメントシステムを構築できたと思います。社内のISOに対する認識が、大きく変わりました。
○竹澤様
 全部門から責任者と担当者がコンサルに参加し、積極的に議論をしていたなという思い出がありますね。教えてやるという態度ではなく、社員が参画してより良い仕組みを作りましょうと、鼓舞激励とアドバイスをいただきました。渡辺さんは優しい方でしたね。ISO14001について、我々は知見がなかったのですが、当社の環境に関する取り組むべき具体例をアドバイスしてくれたと考えています。

●コンサルを受けて良かった点はありますか?感想でもけっこうです。
○庄司様
 以前は部門ごとの縦割り管理や情報を共有していました。しかし、今回は、部門の垣根を越えて横でもつながるというか、情報の共有化ができたかなと思います。全員が共通認識を持っていれば、同じ目的に向かって進むことができますので。他部門が困っていることに対して、自分も同じ立場になった場合どう解決すればよいのだろうと、コンサルを受けて我々自身が気づいたわけです。社員間の風通しが良くなったと思います。
○竹澤様
 工事も手掛けているし、配電盤などの機械設備も製造し、ソフトウェアも開発しています。各部門にマッチングするマネジメントシステムを構築すれば、人材の交流や移動もスムーズにいくわけです。私が管理責任者でしたが、事務局は、置きませんでした。事務局を設置すると、どうしても負担が事務局担当者個人にかかります。今回は、全員で構築しようということで、部門長にだけ責任を持たせました。

●採用状況について、お教え願えますか?
○竹澤様
 新卒で3名、中途採用で2名確保しました。復興関係の仕事が忙しいのです。人材を確保して行政からの仕事にも協力したいと考えています。被災地のために全社員一丸で頑張っています。

●ところで、今インタビューをしていて気がついたのですが、照明光が目に優しいというか、チラつきがまったくありませんね。しかも細い直線のような蛍光管ですが、LED電球ではありませんね。

明るいのですが、見ていても疲れません。

○庄司様
 よく気が付かれましたね。この蛍光管は、冷陰極蛍光管と呼ばれる細いガラス管を用いた次世代照明器具です。従来は、PCモニターや液晶テレビのバックライト光源として多く用いられてきました。特徴は、低消費電力、長寿命、高い輝度、チラつきがないことなどです。大きな省エネ効果が見込めます。オフィス、工場、地方自治体など、様々な場所に導入されてきました。ただ、防 水機能はついていないので、屋外での使用は避けたほうが良いと思います。私どもは次世代照明器具として販売に従事しています。本社で使用している蛍光管は、すべて冷陰極蛍光管です。社員からもチラつきがないと好評です。

●新しい商品販売にも取り組んでおられるようですね。玄関前にあった太陽光発電設備も一風変わったものですが、貴社のオリジナル商品なのですか?
○竹澤様
 実は、まだ名前がついていないテスト品です。両面で太陽光を受けて発電できる商品です。従来の太陽光発電設備は片面だけですが、両面ですと光が陰る夕方でも発電効率が良くなります。現在バス停を照らしていますが、利用者からも好評のようです。当社は、人間の快適な暮らしに役立つ環境・設備を創り出すことで、人にやさしい企業であり続けたいと努力しております。

両面で太陽光を受けて、発電するそうです。

【編集後記】
 竹澤取締役から、一年後に取材してもらえれば社内体制がどのように進化したか話ができるということで、再取材を依頼されました。現在120名の社員様が、「人にやさしいエンジニアリング」を目指してどのように活躍されるのか、次回取材が楽しみになりました。
  さて東北では数少ない設備工事、電気、配電盤計装、電子の総合エンジニアリング企業です。復興工事や補修電気工事に力を傾注していますが、将来の事業展開 を考えて、新製品開発へも惜しみなく資金人材を投入しています。東北復興のため、一人一人が何ができるか毎日考えているともお聞きしました。電気を節約す ることも復興にとって必要だと社内温度を20度に設定しています。また、環境に負荷をかけないために、ガラス・レアアース等を原料とする蛍光体を、E・ COOLという冷陰極蛍光管に置換したそうです。これも、資源の節約になるとのことでした。
 一年後にはほかの新製品開発についてお話が聞けるかと思うと今からワクワクしています。東北復興に必要欠くべからざる企業だなという強い印象を持ちながら帰途につきました。社員の皆様も、体を労わり頑張ってください。福島からもエールを送らせてくださいませ。

インタビュアー:有限会社インターナショナル・コミュニケーションズ代表 菅野孝雄
2013年1月