丸永運送株式会社様

ホームページ:http://www.marunagaunso.com/

 2012年12月にISO9001:2008認証を取得された、丸永運送株式会社様を取材させていただきました。
 本社は西白河郡矢吹町北町に位置しており、東北自動車道矢吹ICまで車で10分、東北新幹線新白河駅及び福島空港まで約20分という好立地に恵まれています。4号線沿いに大きな看板も確認できますので、訪問しやすいと思います。
 会社設立は昭和42年6月、資本金は2000万円です。一般貸切運送から、倉庫、保管、流通加工、納品に至るまで、「物流の全域をカバーする」ことをモットーに、お客様の大切な荷物を愛情を持ってハンドリングしている企業様です。

 今回は、代表取締役北畠博様から社風と社是についてお話を伺うとともに、取締役営業部長官野貴様、ISO認証取得時の際の管理責任者であった営業部課長北畠修司様から、ISO認証取得の経緯やご苦労についてお話を伺いました。

●福島市から本社を訪れて気が付きましたのは、降雪がないということでした。福島市内は大雪にもかかわらず矢吹町周辺道路には雪が積もっていないのです。やはり気候が温暖なのでしょうか。
○官野部長
 そうですね、気候もさることながら、本社の位置は北関東と呼べるほど交通至便の地に立地していると思います。この気候と立地条件が良いため、大手企業の工場も、近郊に立地しています。

●さて本題ですが、ISO9001認証取得の経緯などお聞かせください。
○北畠課長
 大手顧客様からのISO認証登録の要請に応えたのです。品質を維持するためには、当社も顧客様と同様の基準や言語が必要だと認識していました。その結果、当社は以前から独自のISO認証取得に役立つ業務手順書の整備、ヒヤリハット改善計画を推進してきました。その活動の延長線上にISO認証取得があるという意識を、全員で持っていたと思います。
○官野部長
 東北環境技術の内藤コンサルは、これまでの活動をリセットすることなく、活動を継続することで認証取得ができるようなコンサルティング・スケジュールを作成してくれました。作業現場に入り改善点が何かと、現場の担当が感心するぐらい指摘を受けたことを思い出します。物流現場を良く勉強しているコンサルだなと思いました。

●内藤コンサルの名前が出たので質問ですが、なぜ、東北環境技術へコンサル依頼をされたのでしょうか?
○北畠課長
 取引先より東北環境技術を推薦されたのです。当初、勉強会を兼ねて、東北環境技術の渡辺コンサルにISOについて講義を受けました。わかりやすい講義でしたので、東北環境技術へ発注しようということになりました。その渡辺コンサルが、自信を持って推薦してくれたのが同じ社内の内藤コンサルでした。内藤コンサルが当社担当コンサルとなり、約11ヶ月間指導されました。
○官野部長
 繰り返しますが、物流業界の実情と物流の問題点などを、内藤コンサルは良くご存じでした。倉庫内をくまなく観察し、ISO認証取得に向けた指摘を受け、さすがだなと感心し、東北環境技術コンサル陣のレベルの高さを実感しました。ちょっと持ち上げすぎでしょうか(笑)。現場に立って仕組みを考える、現場第一主義という印象があります。

御三名様は、お忙しい中、笑顔で応対してくださいました。

●内藤コンサルの評価についての質問をする手間が省けました(笑)。ところで、北畠代表取締役に質問です。社是への思いを教えてください。

○北畠代表
 当社は、会社設立から『誠意・創意・熱意』を社是としておりますが、これは社会に奉仕するのは当然として、お客様に誠意を持って対応し、創意工夫を重ねると同時に、あらゆることに熱意を もって取り組み、更にレベルアップを図るという意味です。
 したがって、PDCAというISOの精神が社是にも生かされていたということです。今後共にお客様の物流部門の一員として、常に品質向上に向け全社員のレベルアップに努める覚悟です。また、クレームが発生しても、事実を迅速にありのままお客様に報告することも大事です。二度と発生させない為には、どのように是正処置をしたら良いのか、社員教育を徹底してまいります。ISO認証もその延長上にあると考えております。仕組みを構築し、運営することで、今後ますます当社の物流品質が改善されることを期待しております。

●業績の推移や現状について、差し支えない範囲でお教えください。
○北畠代表
 リーマンショックで落ち込みましたが、その後は改善傾向でした。しかし、一昨年の東日本地震の際、3月の売上が半減する時期もありました。そんな中でも、お客様の工場などの復興が早かったことも幸いし、その後の受注状況は順調に伸びております。更に高速料金無料化も追い風になり、前年度はほぼ見込みを達成しました。今季は決算前ですが、まずまずの売り上げ状況でしょうか。
 物流業界の現状についてお話ししますと、労働者の高齢化が他の業界よりも目立っていると思います。毎年退職が多い割には物流の仕事に就く若い方が少ないのです。いかにこの業界を魅力あるものに変えるか、我々経営者の努力が問われていると思います。安全に、かつ安心して働ける環境の創出も、企業の責務と考えております。お客様の満足度の向上と、働く人々の幸福や生きがいのある職場の両立を目指すためにも社是を肝に銘じています。

●本日はお忙しい中、取材を受けていただきありがとうございました。

大きな倉庫が数棟並んでいました。
一号棟の写真です。

【編集後記】
 代表取締役がモットーとしている、お客様の大切な荷物を愛情を持って扱うという信念が、従業員の方へ良く浸透している企業だなという印象を持ちました。全日本トラック協会による、安全性優良事業所認定(Gマーク)に認定され、2回連続して更新中です。
  代表が中座されているときに、代表取締役様の特徴を一言でいうと何ですかと、出席されたお二人にお聞きすると、真面目で嘘をつかないことを挙げておられま した。お客様へありのままに話す、糊塗隠蔽しないと代表が言及されていましたが、本当にその通りなのでしょう。お客様の立場に立ち、安全運行を励行し正確 な輸送を心がけていらっしゃるそうです。
 自社物流倉庫を中心とした一貫物流体制により、ユーザー様の求めるジャストインタイム(希望時間到着) を実現しているのですが、得意先様やユーザー様からも高い評価を受けています。東北自動車道矢吹ICへ10分、東京へ200kmという立地条件に恵まれた こともあるようです。また、自社車輌のために整備工場を併設し、本社においては物流倉庫を5棟設置し、更に矢吹中央物流センターも新設することで、物流体 制を強化しています。全てはお客様のためという経営哲学を実現するのです。

インタビュアー:有限会社インターナショナル・コミュニケーションズ代表 菅野孝雄
2013年2月