宮城石灰工業株式会社様

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  昭和2年に創業し、宮城県登米市中田町上沼に本社を構えている資本金8000万円の宮城石灰工業株式会社様を訪問いたしました。東北屈指の石灰生産量を誇 り、主に鉄鋼・製紙・化学・土木建築・農業・食品産業の分野に、幅広く使用されています。産業を支える基盤資源と呼称される所以がわかります。

 さて今回は、ISO9001の取得理由や我々の知らない石灰製品などもお聞きしました。ところで登米市と言えば、仮面ライダーの原作漫画家である石ノ森章太郎さんの生家があることでも全国的に有名になりました。
 代表取締役社長佐藤琢哉様、ISO管理責任者の取締役業務部長千葉祐孝様からお話を伺うことができました。

●コンサルを担当した東北環境技術の渡辺氏から、ISO9001を取得したのは佐藤社長様のトップダウンとお聞きしました。取得を決断された理由というか動機は何だったのでしょうか?
○佐藤社長
 お客様からの取得要請はありませんでした。20年程前からISOというと文書管理が主体で、あまり事業に役立たないのではないかと思っていました。
 渡辺コンサルの契約前の無料セミナーに出席し、講義を聴きました。そこで普通の業務をこなしていれば認証取得は難しいものではないということ、当社でも充分にその業務内容の把握や社内文書が整理されているのではといった理由で、自信を持ってISO9001の認証取得を決断しました。また、東北地区の石灰業界ではISO9001を取得している企業はなく、当社が東北で一番最初の認証取得石灰企業になるであろうことも、理由の一つだったでしょうか。

●契約前の無料セミナーが、佐藤社長の取得決断を後押ししたということでしょうか?
○佐藤社長その通りです。品質管理というと、製品の品質管理だけだと誤解していました。
 業務全般や営業活動、納品を含め会社全体での品質管理が必要なのだと理解しまし た。全社一丸で取り組み、当社独自の品質管理システムを構築すべきだとすぐに決断しました。内部監査の仕組みも改善すべき品質管理をサポートするものだと理解できました。
○千葉部長
 2013年1月に認証取得できましたので、東北地区石灰業界の先駆けとなりました(笑)。
 

写真左側の方が佐藤社長様、
右の方が千葉部長様です。

●管理責任者の千葉部長にお聞きします。認証取得に関わるご苦労などございましたでしょうか?
○千葉部長
 ISO認証取得に関わったのは初めてなので、渡辺コンサルの指導のもと当社に何が必要なのか全員で話し合いをしました。最初のセミナーを聴いて、取得は難しくなく仕事を進めるうえでも必要書類を備えておく必要があると認識しました。この認識に立って全員がまとまれば、十分やれると確信しました。同じ言語を使用すれば、会議もスムーズに行くことも途中で気が付きました。ですから、苦労は感じませんでした。事務局の倉内が積極的に推進し、全部門(総務・営業・宮城工場・岩手工 場)の責任者も参画したことで、QMSの仕組み構築が問題なく行なえました。各部署から2名が構築のために参加してくれました。
○佐藤社長
 毎週木曜日に責任者が本社に集合して仕組みを作り上げてくれました。忙しい中、欠席もせず頑張っている姿を見ていましたので、本当に感謝しています。午後から会議室で切磋琢磨している姿には頭が下がりました。責任者が積極的に活動したことを、本当に嬉しく感じています。業務がある中、毎週出席ですから、皆の努力たるや大変だったと今でも思っています。

●1月に認証取得をされたばかりですから、成果報告などは一年後に聞いたほうがよろしいですね。また訪問させてくださいますか(笑)。
○佐藤社長
 胸を張ってこのような成果が上がった、仕事の役割分担や他部門の仕事内容も熟知するようになった、従業員の教育にも十分活用できた等の報告を期待してください(笑)。

●さて貴社の製品についてお尋ねします。運動会のライン引きに石灰を使用したことがありました。あの石灰を製造しているのですか?
○千葉部長
 それも当社で製造しています。しかし、現在は、鉄鋼業・製紙業・化学工業・農業・建築・公害防止用・上下水道用・食品加湿など、幅広く利用されています。
 近年は、海洋汚染防止材としても利用され、赤潮を防ぐなど海洋環境の改善にも役立っています。また石灰は、火力発電所や製鉄所から排出される排煙亜硫酸ガスを吸収して、社会に役立つものへ変えることができます。この硫酸酸化物を除去する排煙脱硫技術にも貢献しているのです。製品すべての紹介をすると時間がかかりますので、是非当社のHPにある製品紹介を参照してください(笑)。
○佐藤社長
 この排煙脱硫技術を利用することで、中国からのPM2.5を防止することができると思います。石灰が、中国いや日本の空気を救うことになればと期待しています。

●石油化学品にもタンカルを混入させることで硬度を上げたり割れにくくするといった効用があると聞いておりました。肥料として土壌を改良し、海や水をきれいにし、空気まできれいにするのですから本当に環境にやさしい製品であることがわかりました。
 ところで、貴社のHPは、見やすく良く出来ているなと感心しました。コンテンツ構成もバランスがとれていますので読みやすいですね。環境にやさしい製品を製造していることが良く理解できました。
○佐藤社長
 そう言っていただくと嬉しいですね。近くのパソコン教室の先生に依頼し製作してもらいました。近く会社沿革にISO認証取得の記事を掲載する予定です。

●定番の質問ですが、渡辺コンサルの印象についてどのようにお感じになりましたか?
○千葉部長
 最初にお会いし、この方の指導のもとでISO9001を構築すれば、当社の事業にプラスになるのではという考えを持ちました。我々に安心感を与えてくれた話し方が、今でも印象に残っています。
○佐藤社長
 渡辺コンサルへ、3,4度の会議出席の際、いろいろな疑問や質問を投げかけました。すると具体的な事例や数字を挙げて、わかりやすく解説してくれました。それを聞き安心してお願いできると私は実感しました。
 取得審査の際、初めてのISO認証取得にしては当社組織がしっかりしたマネジメントを構築できていると、審査員が褒めてくれたのが本当に嬉しかったです。ですから渡辺コンサルは、良い方向へ我々を導いてくれたと感謝しています。

●今日は本当に良いお話を伺いました。ありがとうございました。

グループ企業の写真と紹介文が掲示されていました。

【編集後記】
 佐藤社長から宮城石灰工業株式会社には関連企業が9社ほどあり、順次、ISO9001の手法を取り入れたいとお聞きしました。
  さて石灰製品は、舗装道路には必ず使用されていることもお聞きし、見えないところに使用される縁の下の力持ちといった商品だなという感想を新たに覚えまし た。被災地の復興に石灰が役立っているとの話もお聞きしました。生コンの骨材にも利用され、瓦礫の焼却の際に発生する排ガスを中和することにも利用されて いるそうです。津波による塩害被害に遭遇した田畑からの除塩にも効果があるのです。今回の東日本大震災からの復興に、多種類の石灰製品が役立っていること を初めて知りました。放射能の除染にも効果が立証されているそうで、益々用途が広がるのではないでしょうか。石灰を大事に使用しなければいけないなと肝に 銘じました。
 ところで佐藤社長は、インタビューの中でも働く人々に対する熱い思いを話してくれました。率直に自分の言葉で働く人々への感謝を表 現されていました。愛情あふれる経営者ではないでしょうか。30歳(いや40歳以上でしょうか)若ければ、佐藤社長の元で働いてみたかったなあと思いなが ら帰途につきました。

インタビュアー:有限会社インターナショナル・コミュニケーションズ代表 菅野孝雄
2013年3月