第一通信工業株式会社様

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 東京都調布市下石原に本社を構え、福島県会津美里町の会津工場で通信機器の修理・メンテナンス、半導体製造装置電源修理に特化されている企業様です。修理業の他に、通信機器や半導体製造装置などの関連機器の設計・製造もされています。

本社ビル内に部は、地震対策が施されていました。

本社の業務車両には、電気自動車もあります。
環境に配慮されています。

 資本金3000 万円、社員数100名ほどの修理のプロ技術企業様が、なぜISO14001認証を取得されるに至ったか、環境管理責任者・トップマネジメントの専務取締役 である城井正通様、東京本社事務局・副管理責任者である営業グループ担当統括の野瀬浩之様、会津工場事務局の管理グループ橋本健司様から、本社にてお話を 伺いました。

左から、橋本様、城井様、野瀬様です。

 お話内容から、「なおして使う」という資源保護、リサイクルの時代を先取りした企業であるが故に、ISO14001認証取得は必然であったのだという感慨を持ちました。

●担当したコンサル企業の東北環境技術の清和コンサルから、社風は風通しが良く、笑顔が絶えない企業様であるとお聞きした通り、専務様やお二方も笑顔で応対していただきこちらも楽しいインタビューになるのではと期待しています。
○城井専務
 私の性格は大雑把で話好きということです。それが社員にも伝染ってしまったのではないでしょうか(笑)。何でも聞いてください。お答えしますよ。

●それでは本題に入らせていただきます。なぜISO14001認証を取得されたのでしょうか?その経緯をお教えくださいますか?
○城井専務
 主要取引先から環境調査アンケート依頼がよく届きます。ただISO14001を取得してほしいという要請は、一度もありませんでした。当社のHPにも記載されているように、本社は多摩川に近く緑も多い住宅地にあります。そして会津工場は、広大な田畑に囲まれ空気の美味しい自然環境に恵まれているのです。我々は、周囲の環境保全が大事な課題と気がついていたのです。我々自身が環境を守る取り組みをするのは当然だとISO14001の認証取得を決断しました。

2012年8月3日に、ISO14001の認証登録をされました。

●よくわかりました。そこでコンサル企業を選定された結果、東北環境技術が選ばれた訳ですが、その理由をお教え願えますか?
○野瀬様
 候補企業20社以上の中から選定しました。価格、コンサル回数、会津工場に近いコンサル企業という基準を満たしてくれたのが、東北環境技術さんでした。コンサルを受ける中で、担当の清和さんは何十回と会津工場を訪問されたと思います。最初の会合で、儲けるようにやりましょうと発言されたことが、強く印象に残っています。親身になってよく指導してくれたと思います。東京本社と会津工場の両方で、一般社員向けの基礎教育を行ってもらいました。また、内部監査員養成研修も、担当してもらいました。

後日訪問させていただいた会津工場は、
道案内の看板が近くにありわかりやすいです。
看板の左側に会津磐梯山がかすかに見えています。

第一通信工業株式会社、会津工場です。

○城井専務
 製造企業ではないので勝手が違い、清和コンサルは苦労されたと思います。でも、根気強く指導していただいたことに感謝しています。打ち上げ後の懇親会も楽しかったです。清和コンサルは、指導だけでなくお酒にも強いのがよくわかりましたよ(笑)。
○橋本様
 訪問回数でいうと、30回は超えていると思います。わかりやすい言葉で説明してくれたのが印象に残っています。

●修理に特化されているわけですから、環境に著しく影響を与える材料を生産されているわけではないので、環境側面、環境目的を選定するのが難しかったのではないでしょうか?
○城井専務
 審査員の方からも、例えばもっと環境にやさしい部品を採用するといった側面を強調したらどうかというご指摘をいただいたのですが、それらは既に当社内で以前から実施してきたことなので、他の環境側面から改めて環境目的を選定するのは難しかったですね。
○野瀬様
 昨年4月からEMSの運用を開始し、その運用の中で例えば本社は有機溶剤使用ゼロを実現しました。会津工場でも80%の品目削減に成功しています。今後も、当社の著しい環境側面(改善対策が必要なもの、維持管理をするもの)を洗い出し、自然環境に寄与したいと考えています。考えられるだけでも灯油削減、有鉛半田、排水、騒音などを挙げることができます。本社ではOA紙の裏面使用、会津工場では節電などを有益面での維持管理項目としています。

会津工場は3階建てです。
それぞれの階に作業現場があります。
ここは1階の作業場です。

○橋本様
 工場で働く人間の意識も確実に変化しました。洗浄剤もアルカリ洗剤から中性洗剤へ切り替えました。その排水についても測定会社に水質検査をしてもらい、基準値を十分下回ることからそのまま下水として流せることを確認しています。
○城井専務
 以前は、アルカリ性排水を中和後、浄化した水を下水道に流していました。中性洗剤であれば中和する必要がないのですから、一つの工程が不要になったわけです。EMSを導入することで工程の簡素化なども実現できました。

●ところで清和コンサルが、貴社内で発行されているISO14001ニュースが素晴らしいと絶賛していました。2011年9月から2013年2月末までに12号を数えると聞いております。発行した経緯などお教えください。

○野瀬様
 基本的にはメールで配信するのですが、社内で働くパート社員さんが読めるように掲示もしています。発行目的は、認証取得目的などを全員に理解してもらう必要があったからです。また、改善目標の周知や結果報告も兼ねており、全員の情報共有化に役立てればと願っています。
○城井専務
 12号も発行してるんだ。素晴らしい!ここは私がびっくりしてはいけない場面だ(全員笑)。

最新のISOニュースです。

○橋本様
 工場内にも掲示してあります。環境保全のために、工場内で働く人間はどのような行動をすればよいのかが理解認識できます。また、どのような改善を行ったのかもわかりますので、掲示物を必ず読むよう周知徹底しています。

●本日は、貴重なお話を伺いありがとうございました。

右側の方が、会津工場の
取締役工場長 鈴木守様です。

【編集後記】
  インタビューの最中、城井専務様から、第一通信工業株式会社の会社概要と沿革を、ユーモアに溢れた言葉で説明していただきました。責任者として決断力に富 む力強い言葉で今後の会社運営についても発言されていました。本当は、上記掲載インタビュー発言の何倍も話されていたのですが、ページの関係で割愛させて いただくことを深くお詫び申し上げます。
 笑い声の絶えないインタビューでした。写真撮影の際も、真ん中にだれが立つかで野瀬様と城井専務のコン トのようなやりとりに吹き出してしまいました。本当に笑顔の絶えない人間関係を築き上げている企業だなと感心させられてしまいました。城井専務の明るい性 格が、社内の雰囲気や人間関係をほのぼのとしたものに変えたのでしょう。
 ところで、福島県民の雇用確保にも尽力されており、地域からも感謝され ている企業であると聞いています。野瀬様から会津工場を訪問して工場見学をすれば、より第一通信工業を理解できるということで、後日訪問させていただきま した。確かにISO14001ニュースが掲示されていました。工場内撮影も工場長様から許可されましたので掲載させていただきます。初の写真の多い企業訪 問記ではないかと思います。

 

インタビュアー:有限会社インターナショナル・コミュニケーションズ 代表 菅野孝雄
2013年4月