道具に使われるな!

こんにちは。

只今、2015改正に関する活動(情報収集と準備、お客様からのち合わせ、改正対応コンサル・・・)で忙しく動いております。

先日、QC活動のご支援をさせていただいたお客様の発表会に参加いたしました。世の中、昔ほど盛んではないですが、QC活動は普遍的に大事な根幹です。
講評を求められた中で、表題のような話をいたしました。

「なぜなぜ分析」
ほとんどの方(若い方は知らないかもしれませんが)が知っているQC活動の道具の一つで、「原因を考えるときは、なぜなぜを5回繰り返せ。そうすれば真の原因にたどり着く。」というもので、私も新人の頃教わりました。

でも。
なぜなぜを5回繰り返したからって、真の原因になどたどり着くことはありません。(ごく稀にあるのかもしれませんが。)
最初から原因がわかっているものはわかっているし、技術的にわからないような場合はわかりません。
なぜなぜを5回繰り返すことが大事ではないのです。
(是正の記録様式の原因究明欄に、なぜなぜを繰り返した記録を書くようなものはダメです。)

では「なぜなぜ分析」とは存在価値が無いのか。
「なぜなぜ分析」が教えているのは、ある現象(普通は悪い現象)が生じたときに、生じたメカニズムが必ずあるので、どんなメカニズムで生じたのかを考えましょうということです。

原因究明時に必ず「なぜなぜ分析」という道具を使うのは間違いです。
いつどの場面でどういった道具を使うべきかを考えることが大事です。

こんな話でした。

今度の2015改正は、経営のためにISOの規格を道具として使う改正です。(こんなことは従来からそうだったのですが。)
そういった考え方が強く強く現れています。
例えば、「事業環境分析?事業上の脅威と機会?それらの防止と獲得」などは典型的なものです。

これを機に、「ISOでは何を求めているの?」ではなく、「自分の会社は何を求めているの?」にシフトしていただきたいと思います。
そのために、ISOを参考にしていただけたらと思います。

筆者:渡辺 和彦